2022.10.04
『混浴温泉世界』や『in BEPPU』に続く、大分県別府市での新プロジェクト『ALTERNATIVE-STATE』。第1弾は現代アートの巨匠、サルキスによる新作です。
混浴温泉世界実行委員会 (事務局:BEPPU PROJECT) は、現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』(2009~2015) や『in BEPPU』(2016~2021) などの芸術文化振興事業に大分県別府市を中心に取り組んできました。
これまでに6回開催した『in BEPPU』は、2021年度の『廣川玉枝 in BEPPU』を最後に一時休止いたします。そして、本年度の10月より、それに続く新たなプロジェクトがスタートします。
新プロジェクトの名称は『ALTERNATIVE-STATE』(読み:オルタナティブ・ステート)。
「世界を異なる形で再生させる旅の入口」をコンセプトに、将来が期待される若手から国際的な巨匠まで、半年ごとに1組のアーティストを招聘し、4年間で8つの作品を制作する予定です。それらの作品を、市内の特徴的な場所を舞台に長期間展示することを通して、異なる場面がそれぞれに関係しながら、ある大きな物語が表現されていきます。
このプロジェクトによって、大分県別府市がいつ訪れても町とアートを楽しめる場所として、さらに魅力が高まることを目指して実施いたします。なおこの事業は、きたる別府市制100周年に向けた記念事業としても位置付けられています。
記念すべき1作品目は、これまでに全世界で開催した個展は100を超える国際的なアーティスト、サルキスによる新作です。サルキスと別府との繋がりは、2009年に開催した別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』に参加したことに始まります。サルキスは、別府の歴史や文化を感じさせる2つの場所で詩的で美しい作品を発表し、さらに“別府のエンジェル”※ とともにワークショップ『水のなかの水彩画アトリエ』を開催しました。
今回の新作では、虹色に光り輝く「天使」が別府市中心市街地の夜空に浮かびあがります。
本作の公開にあわせて、別府市民とサルキスとの13年間にわたる繋がりの象徴ともいえる『水のなかの水彩画アトリエ』も実施します。
※サルキスは、同ワークショップを運営するボランティアスタッフを、敬意を込めて “別府のエンジェル” と呼称しています