2023.08.18
混浴温泉世界実行委員会 (大分県別府市) が展開する『ALTERNATIVE-STATE』(読み:オルタナティブ・ステート) は、半年ごとに1組のアーティストを別府市に招聘し、4年間で8つの作品を制作するアートプロジェクトです。
サルキスとマイケル・リンに続く第3作目には、米国出身のアーティスト、トム・フルーインを招聘します。プラスティックや鉄などの廃材をステンドグラスのような立体作品に生まれ変わらせるフルーインの制作活動は、昨今各分野で注目を集めるSDGsの視点を感じさせます。そんな彼による日本国内初の本作は、美しいオブジェとして街を照らすだけではなく、その制作過程も含めて人々が持続可能で豊かな未来について考えるきっかけとなるでしょう。
事業名称|[ALTERNATIVE-STATE #6] Watertower 10: Beppu City, 2023
アーティスト|トム・フルーイン
作品名|ウォータータワー10:別府市、2023 (Watertower 10: Beppu City, 2023)
設置場所|北浜公園 (別府市北浜1)
公開日|2023年9月22日(金)(予定)
鑑賞時間|随時 (夜間点灯は日没~23:00まで)
料 金|無料
主 催|混浴温泉世界実行委員会
ディレクター|山出淳也 (Yamaide Art Office 株式会社 代表取締役)
『ベップ・アート・マンス 2023』参加プログラム
別府市制100周年記念プレ事業
助成|文化庁、公益財団法人 全国税理士共栄会文化財団、一般財団法人 大分放送文化・スポーツ振興財団
協賛|株式会社 別大興産、全日本空輸 株式会社、株式会社 大分銀行、鬼塚電気工事 株式会社、JR九州ビルマネジメント 株式会社、大分県立芸術文化短期大学、株式会社 関屋リゾート、DABURA.m 株式会社、山の上デザイン 株式会社、株式会社 トキハ 別府店、大分瓦斯株式会社、社会福祉法人 大分県福祉会、大分みらい信用金庫、南光物産 株式会社、弁護士法人 アゴラ、公益財団法人 大分県芸術文化スポーツ振興財団、大分県信用組合 別府支店、株式会社 佐伯コミュニケーションズ、志村製材 有限会社、一般社団法人 別府市観光協会、すえつぐ動物病院、ひょうたん温泉、一般社団法人 別府市薬剤師会、別府大学 教授 安松みゆき
(2023年8月18日時点)
トム・フルーイン/ Tom Fruin
米国ロサンゼルス生まれ、現在はニューヨークのブルックリンにて活動する現代彫刻家。1996年カリフォルニア大学サンタバーバラ校卒業。
フルーインは、色彩豊かなアクリル板や鉄を使い、その地域に固有の建築物を参照した彫刻を制作します。その作品は一般の人にも親しみやすく、かつしばしば再生素材や代替エネルギーを利用しておりサステナブルであるという特徴があります。代表作『ウォータータワー』シリーズは、ニューヨークをはじめ米国各地の公共空間や屋上に設置されています。そのほかにもプラハ (チェコ)、ウィーン (オーストリア)、コペンハーゲン (デンマーク)、韓国など世界各地での展示実績があります。
https://www.tomfruin.com
[アーティスト・メッセージ]
別府市のみなさん、こんにちは! みなさんの暮らす別府市は、我々が生きていくうえで不可欠な、あるものを大事にしています。そう、水です! この彫刻はいわば、人類の営みを持続するための生命線である水を台座に載せることで、水への感謝を象徴した作品です。母なる自然からの贈り物を大事にしようという意思を込め、環境に敬意を表し守るため、そして、身の周りにあるものの美しさに目を向けるために、この作品は、廃材を集めて制作しました。
別府において「水」は特別な存在です。生きるために必要な物質という以上の意味を持っています。地中深くからやってくる別府の温泉水は、我々の心を癒し、身体に活気を与えてくれます。別府では、誰もがそれを特別なものと考え、深く敬っています。だからこそ健康と活力を求める人々が世界中から別府を訪れるのです。
この作品は人類と自然の連帯の証として海岸沿いの公共空間に設置され、この土地の地形と我々との間のつながりをいっそう際立たせるはずです。日の光が当たれば、この彫刻はあたかも万華鏡のように、あたりを色とりどりに彩ります。そして夜には彫刻自体が光を放ち、別府の街を照らす生命力あふれる灯台となるでしょう。
トム・フルーイン
作品名|ウォータータワー10:別府市、2023 / Watertower 10: Beppu City, 2023
『ウォータータワー』はフルーインの代表的なシリーズで、今回が10作目となります。その名の通り給水塔をモチーフにしたものですが、ここ別府においては、温泉水を貯蔵するタンクを思い起こすかもしれません。色とりどりのステンドグラスのようなこの作品は、大分県内で集めた捨てられてしまうアクリルを再利用して作られました。なかには感染症対策に用いられた透明のパネルや、どこかのお店の個性的な看板もあります。別府にとって特別な存在である「水」を称えるこの全長約7mものモニュメントは、昼夜を問わず訪れた人を楽しませるでしょう。
[アクリルパネルご提供のお礼]
本作品の制作にあたり、アクリルパネルを下記の皆様からご提供いただきました。
ご協力に心よりお礼申しあげます。
あけぼの工芸 合同会社/株式会社 アド・サイン/市口朋子/株式会社 S・S・DESIGN/後藤体器 株式会社/COMICO ART MUSEUM YUFUIN/有限会社 サンアート/株式会社 三清社/有限会社 創栄/有限会社 大日広告/南光物産 株式会社/株式会社 日本工事広告/べっぷの宿 ホテル白菊/(有) まるにや/有限会社 みえの装美/有限会社 ユタカ工芸
(敬称略・50音順)
■作品完成記念点灯式
『ウォータータワー10:別府市、2023』の完成を記念して、北浜公園にて点灯式をおこないます。予約は不要ですので、アーティスト・トークや夕食の前にお気軽にご参加ください。
日 時|2023年9月22日(金) 18:15~18:35
会 場|北浜公園 (別府市北浜1)
参列者|トム・フルーイン
長野恭紘 (別府市長)
西田陽一 (混浴温泉世界実行委員会 実行委員長/別府市旅館ホテル組合連合会 会長)
山出淳也 (混浴温泉世界実行委員会 総合プロデューサー/Yamaide Art Office 株式会社 代表取締役)
料 金|無料
定員|なし (予約不要)
■アーティスト・トーク
トム・フルーインが自身の過去の作品や日本初となる今回の新作について語ります。英日逐次通訳付き。ドリンクや軽食を片手にゆったりとトークをお楽しみいただけます (料金別途、持ち込み不可)。
登 壇|トム・フルーイン、山出淳也
日 時|2023年9月22日(金) 19:30~21:00 (19:00開場)
会 場|ゲストハウス サンライン別府 (別府市北浜2‐12‐9)
料 金|無料
定 員|25名 (要予約、先着順)
予約方法|お申し込みが定員に達したため、受付を終了いたしました。
※会場の駐車場は宿泊者専用です。お車でお越しの際は近隣のコインパーキングをご利用ください。
■今日から始めるSDGs
本プロジェクトをきっかけにSDGsに興味を持っていただけるような各種イベントを実施します。
予約方法 (①~③共通)|予約フォーム または電話 (0977−22−3560) でお申し込みください。
①スパビーチ清掃活動
別府市内の海岸では、『べっぷの海岸みまもり隊』が年間を通して清掃ボランティア活動をおこなっています。作品設置場所の北浜公園近くにあるスパビーチでの活動に参加し、1人ひとりができる身近なことから環境やごみの問題を考えてみませんか?
日 時|2023年9月17日(日) 9:00~
場 所|スパビーチ (別府市北的ケ浜町5) ※集合場所や駐車場は主催者のFacebookをご確認ください
料 金|無料
定 員|なし (予約不要)
持ち物|なし ※掃除道具は主催者が用意します。暑さ対策や感染症対策は各自でおこなってください
主 催|べっぷの海岸みまもり隊 (べっぷの海辺にぎわい創生協議会)
※雨天中止の場合は、当日8:00までに主催者のWebサイトとFacebookでお知らせされます
②北浜公園苗植え&清掃活動
作品を設置した場所の周りに苗を植え、緑豊かな次の春を迎えませんか? 公園全体の清掃活動も同時開催します。
日 時|2023年10月1日(日) 17:00~18:30
場 所|北浜公園 (別府市北浜1)
料 金|無料
定 員|10名程度 (要予約、先着順)
※雨天中止の場合はお申し込みいただいたメールアドレス宛にお知らせいたします
③須藤先生から学ぶSDGs基礎知識
SDGsの第一人者である須藤智徳教授が、基本的な知識をわかりやすくレクチャーします。レクチャーのあとには、教授と参加者が自由に対話できるディスカッションの時間も設けます。
フルーインの作品をきっかけにSGDsについて学んでみたいと思った方や、私たちの暮らしとSDGs、あるいはアートとSDGsとの関わりを探ってみたい方におすすめです。
登 壇|須藤智徳 (立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授)
日 時|2023年10月14日(土) 14:00~15:30 (13:30開場)
会 場|南部地域交流センター・南部児童館 研修室 (別府市南町7-22 おひさまパーク3階)
料 金|無料
定 員|20名程度 (要予約、先着順)
[登壇者プロフィール]
須藤智徳 / Tomonori Sudo
立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授。民間銀行勤務を経て海外経済協力基金、国際協力銀行 (JBIC)、国際協力機構 (JICA) に勤務し、2015年より現職。JBIC、JICA勤務時代には気候変動枠組み条約締約国会議交渉対応及び国連SDGsオープンワーキンググループ交渉対応を担当。現在は外務省参与 (非常勤) としてOECD開発援助委員会の下部機構「環境と開発協力ネットワーク」副議長兼日本政府代表を務める。福岡県出身。
【お問い合わせ先】
混浴温泉世界実行委員会 事務局 (NPO法人 BEPPU PROJECT内) 担当:久保、ピングルトン
〒874-0933 大分県別府市野口元町2-35 菅建材ビル2階
TEL:0977-22-3560 FAX:0977-75-7012 E-MAIL:info@alternative-state.com