2025.08.05

2025年度は目 [mé]、内海昭子、御徒町凧の3組が新作を発表

左上|PHOTO: TAKESHI ABE /右上|©︎ Peter Rosemann

混浴温泉世界実行委員会 (大分県別府市) が展開する [ALTERNATIVE-STATE](読み:オルタナティブ・ステート) は「世界を異なる形で再生させる旅の入口」をコンセプトに、半年ごとに1組のアーティストを別府市に招聘し、4年間で8つの作品を制作するアートプロジェクトです。これまでに6作品 (2022年度招聘作家:サルキス、マイケル・リン/2023年度招聘作家:トム・フルーイン、栗林 隆/2024年度招聘作家:中﨑 透、齋藤精一) を市内各所に設置してきました。

プロジェクトの最終年度である2025年度には、近年国内外で目覚ましい活躍を見せる現代アートチーム目 [mé] と内海昭子の2組を招聘することが決定しました。また、全作品が揃った際には、本プロジェクトと別府の街全体を多角的に楽しめる新たな仕掛けとして、詩人・作詞家の御徒町凧による音声作品『連環する音と言葉の八つの断片』を日英両言語で全編公開することも予定しています。


2025年度招聘アーティスト①

PHOTO: TAKESHI ABE 

目 [mé]
アーティスト 荒神明香、ディレクター 南川憲二、インストーラー 増井宏文を中心とする現代アートチーム。個々の技術や適性を活かしたチーム・クリエイションによる制作活動を展開。観客を含めた状況/導線を重視し、「我々の捉える世界の“それ”が、“それそのもの”となることから解放する」作品をさまざまな場所で発表している。主な活動に、個展「非常にはっきりとわからない」(千葉市美術館、2019)、『まさゆめ』(Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13、2019-21/東京)(Engawa -A Season of Contemporary Art from Japan、2023/リスボン)(ベラノス・デ・ラ・ビジャ、2024/マドリード) などがある。「さいたま国際芸術祭2023」ではディレクターを務めた。 
https://mouthplustwo.me
 
■事業概要                                                           
事業名称   [ALTERNATIVE-STATE #2] (仮称)
アーティスト 目 [mé]
公開時期   2025年12月 (予定)
設置場所   別府市内

■参考作品

『space』青森県十和田市、2020 Photo:Kuniya Oyamada

2025年度招聘アーティスト

©︎ Peter Rosemann

内海昭子|Utsumi Akiko
1979年兵庫県生まれ。「時間の連続性を表出する風景の再構築」をテーマに、インスタレーションや映像、写真などを用いた多様な表現をおこなっている。2003年武蔵野美術大学映像学科卒業、2011年東京藝術大学美術研究科修士課程修了、2015年同博士後期課程修了。ポーラ美術振興財団若手芸術家研修助成、吉野石膏美術振興財団若手芸術家研修助成により2014~2017年ドイツ滞在の他、アジア各地でアーティストインレジデンスに参加。主な展覧会に光州ビエンナーレ日本パビリオン「私たちは (まだ) 記憶すべきことがある」(2024/光州)、「Making Current」A4 Art Museum (2019/成都)、「Melting Point」SeMA Nanji Residency (2017/ソウル)、「Cryptophasia」Künstlerhaus Bethanien (2017/ベルリン)、 Kuandu Museum of Art (2014/台北)、越後妻有アートトリエンナーレ (2006, 2009/新潟) などがある。 
http://akikoutsumi.net

■事業概要                                                           
事業名称   [ALTERNATIVE-STATE #4] (仮称)
アーティスト 内海昭子
公開時期   2026年2月 (予定)
設置場所   別府市内

■参考作品

『たくさんの失われた窓のために』新潟県越後妻有、2006 ©︎ Jun Sanbonmatsu

関連情報①
本プロジェクトを多角的に楽しむための御徒町凧による音声作品が全編公開

昨年度、詩人・作詞家の御徒町凧を招聘して制作した音声作品『連環する音と言葉の八つの断片』を、プロジェクトの全作品完成にあわせて日英両言語で全編公開します。市内各所に点在する8つのアート作品とパラレルに展開される、浮遊感を帯びた短編集のような物語。新たな別府との関わり方を提案します。

作品名    連環する音と言葉の八つの断片
アーティスト 御徒町凧
公開時期   2026年2月 (予定)

御徒町凧|Okachimachi Kite
1977年東京生まれ。詩人。2006年第一詩集『人間ごっこ』を敢行。以後『人に優しく』『砂の言葉』『雑草・他』、写真家・佐内正史との写真詩集『Summer of the DEAD』などがある。『生きてることが辛いなら』で「第50回日本レコード大賞作詞賞」を受賞。さまざまなアーティストへの歌詞の提供や舞台演出、詩の朗読会など幅広く活動中。近年では、北海道に拠を構え、日高地方のWebマガジン『Hi-MAG』、詩のコンテスト『道産詩賞』の主催などもしている。 
https://kite-web.jp

関連情報②
内海昭子が『Art Fair Beppu 2025』にゲストアーティストとして出展

混浴温泉世界実行委員会が主催する『Art Fair Beppu 2025』に、[ALTERNATIVE-STATE] 招聘アーティストの内海昭子がゲストアーティストとして出展することが決定しました。同氏にとって初めてのアートフェア参加となるこの機会にも、あわせてご注目ください。

世界有数の温泉観光都市・大分県別府市を舞台に、今年も気鋭のアーティストが会場に集う『Art Fair Beppu 2025』を開催いたします。絵画や彫刻、工芸、映像、写真、パフォーマンスやプロジェクトなど多彩な作品が出品されるだけでなく、アーティストと対話して作品を購入できることが、本アートフェアの最大の特徴です。本開催となる今年は、会場を別府国際コンベンションセンター ビーコンプラザに移し、過去2回の開催より出展アーティスト数・会場面積ともに規模を拡大して開催します。

■事業概要 
名称         Art Fair Beppu 2025
会期         2025年9月27日(土)~29日(月) 11:00~18:00 ※入場は閉場30分前まで
料金         前売 1,500円/当日 2,000円
           ※「わくわく!別府市営温泉入浴券付きチケット」は+200円 
主催         混浴温泉世界実行委員会
会場/共催      別府国際コンベンションセンター ビーコンプラザ
総合プロデューサー  山出淳也 (Yamaide Art Office株式会社 代表取締役)
ディレクター     NPO法人 BEPPU PROJECT
クリエイティブディレクター SPREAD
Webサイト      https://artfairbeppu.com


【お問い合わせ先】
混浴温泉世界実行委員会 事務局 (NPO法人 BEPPU PROJECT内) 担当:久保、村田
〒874-0933 大分県別府市野口元町2-35 菅建材ビル2階
Tel:0977-22-3560 Fax:0977-75-7012 E-mail:info@alternative-state.com